サーバーは24時間ずっと動いているコンピュータ
サーバーは外部からアクセスして使うコンピュータ
一般的なデスクトップパソコンやノートパソコンも、サーバーとして24時間動かすこともできます。ホームページを外部から見られるようにするにはウェブサーバーにするためのソフトを入れるだけです。
ホームページを公開するだけならウェブサーバーですが、
他にも
DNSサーバー、
メールサーバー、
データベースサーバー、
アプリケーションサーバーなど役割ごとに使うこともあります。
もちろん、これらすべて同じパソコンにソフトを入れても使うことが可能です。
すべて自前でサーバーを用意することもできますが、特定の機能をレンタルすることもできます。
一番みじかなサービスとしてはメールサーバーではないでしょうか。
携帯電話のメールも、プロバイダのメールも企業がサービスとして付けているメールサーバーです。最近では録画した動画や撮りためた写真など、データを保存しておくためだけの家電も販売されていますが、これらも「ファイルサーバー」のひとつです。
サーバーの価格で何が違うの?
ぜったい止まらない、ぜったい機密情報が漏れない、いくらでもデータを保存できる、アクセスしたらいつでも0.1秒で表示される、いくらでもデータを送受信できる、それらを維持できる技能をもつ人間が常時待機している。そのようなサーバーが一番高価なサーバーと言えるので、そのための機能が付いているものほど高くなり、より市販パソコンに近いものほど安くなります。
通常、市販のパソコンは24時間動かすことを考慮されていないので、サーバーとして24時間動かすと壊れやすくなります。そのため、長時間連続稼働させることを考慮したサーバー専用の機器を使います。その他、地震や火災に配慮した建物にしたり、自家発電にしたりします。
2個以上のサーバーを使って、1つが壊れても、もう片方が変わりの役目をするようにして常に動くようにもします。たくさんのアクセスがあるとデータを処理できなくなり、遅くなったり止まったりするため、回線の数や太さ、サーバーの数、ソフトの修正、機器の見直しなどで対処します。
まとめると、以下の項目の善し悪しで価格が決まります。
- 暗号化(送信するデータを途中で解析できないようにする)
- レスポンス(表示される速度)
- 転送容量(月あたりにデータをやりとりできる量)
- 保存容量(貯めておけるデータの量)
- 可用性(システムが継続して稼働できる能力)
速度と可用性を考慮して、小規模サイトの場合は下記のようなサーバーをご提案致します。
●アクセス人数は多くないので回線の太さはそれほど必要ないと思われます。
(大都市圏にある大きなデータセンターのサーバーでなくてもよい)
●データ量もサイトの規模拡大時に増加できるので初期では少なくても問題ありません。(最近のサーバーの最大保存容量は数十GBあるところも多い)
●データの保存容量は適当な期間でリセットし、データ量が大きくなるのを防ぐことで対処できます。(集計するデータベースファイルを一年で区切るなど)
●暗号化通信については、価格の差で信用度とレスポンスが変わる程度ですので、
レスポンスに問題がなければ各社サーバーの持つSSLを間借りして使用することで費用を抑えることができます。
※レスポンスはサーバーのメモリ割当て容量が大きく関与します。一度にアクセスできる数に制限があることも共用サーバーでは普通ですので、もし表示速度に不満がある場合にはHTML・CSSソースの最適化とともにメモリ容量を考慮するようにしましょう。
問題はシステムダウンを許容できる時間です。どのサーバーも止まってしまうことは必ずあります。
それを防ぐためには下記3つの方法が一般的です。
- バックアップを毎日取り、システムダウンがあったときにもすぐに復旧できるようにする方法
- 複数のサーバーを同時に稼働させ、どちらか一つがダウンしても残った片方で対処する方法
- 1.2を合わせた方法
※上記はハードウェア・ソフトウェア、回線などネットワーク側それぞれに対処が可能です。バックアップと同時稼働の数が多ければ多いほど可用性が上がります。
どの程度の能力が必要なのか。影響する項目は?
- 使用する人数
- 1使用あたりのデータ量
- 一度にアクセスする頻度
- 一度に使用する人数
- 保存するデータの項目数
- システムダウンを許容できる時間
(システムダウンとはハードウェア・ソフトウェアが何らかの原因で動作停止状態になること。使えなくなる事)
必要とするレスポンスと可用性はおおまかでも先に決めます。
他の項目については使用後でも容量の増減が可能です。
サーバーの繋がっている回線の太さや、同じハードウェア上で動くシステムの数などに左右されるからです。
分かりやすい例としては、道路と建物におきかえられます。
回線の太さは道路と同じです。 4車線道路、2車線道路、入り組んだ道路などです。
太い道路でも混雑していたら小さな道路の方が速度は出ます。
しかし、空いていても入り組んだ道であれば遅くなります。
※銀行などは高速道路です。専用回線を使いセキュリティにも配慮されています。
システムの数は建物と同じです。戸建て、6畳アパート、2DKアパート、マンションなどです。
戸建てであれば他者の影響を受けずに、自由に使えます。(可用性の向上)
共同住宅で同時に階段やエレベーターを使うときは順番を待たなくてはなりません。
共同住宅は火事になると他も火事になります。(システムダウン)
マンションであれば火事になりにくいのと同じです。